奥三段峡

08.7.27 Photo by T.Takagaki

スケジュール

解説

ルート図

けんなわ測量図

To Photo by Y.Egusa


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蛇淵 DSC00565.JPG

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奥三段峡沢登り

7月27日(日)

オート観光蔵王5:00−福山駅北口5:10−福山西IC5:40−小谷SA6:30−戸河内IC7:30−

牛小屋高原8:30〜開門〜(沢登り)〜お岩淵12:30〜(登山)〜牛小屋高原15:00−

深入山いこいの森(入浴)16:30−高速道−福山オート観光18:30

雨天(小雨)決行 費用4,500円

共同装備 (ザイル)福原、谷坂、小林、(鋸)福原、小林 (ツエルト)谷坂

個人装備 ヘルメット 沢靴、スワミベル(ハ−ネス)、スリンダ、カラビナ2枚、

軽登山靴(スニーカー) 上着替え(入浴の用意)

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奥三段峡

        (地形図 5万分の1三段峡、2.5万分の1三段峡)

1.位 置

 山県郡戸河内町、奥三段峡。

 戸河内町から松原、小板、餅ノ木、餅ノ木峠を経て田代に入れば、奥三段峡の下流例入口に着く。また小坂から樽床ダム、聖山の東麓の十文字峠を越えて行くと、奥三段峡の上流側入口に着く。また戸河内町から内黒峠、二軒小屋、横川(よこごう)、横川出合、田代を経て、奥三段峡の下流側入日に着くコースもある。

2.地形と成因

 ここでは奥三段峡を下流側から上流側に抜けるコースについて述べる。第1滝のくも淵にかかる約7mの滝は、垂直に落ちるみごとな滝である。滝の約20m下流に北30度西方向で90度傾斜する破砕を伴う節理があり、これが滝の成因とみられる。

踏み分け道は第1滝の下流から流路をはなれて、滝の左岸をまいて滝の上流に出るようになっているが、淵の上が現在抜け落ちているので、そこを通り抜けることはザイルなしでは危険である。

 第2の滝は高さ約3mで、くも淵の滝より148m上流の大きく右手に曲がりきった位置にある。第3の滝は高さ3.5mで、第2滝より149m上流、さらに68m上流に高さ3mの第4の滝(松尾の滝)、さらにまた159m上流に三段で計8.8mの第5の滝、雲岩の滝がある。その上流104mに第6の2m滝、その上流348mにこの峡谷で入口のくも淵の滝と同様にみごとな、高さ5.5mの第7の滝がある。下の淵は蛇淵とよばれ、流れの方向に約20m、幅約15mである。淵の側壁は水平節理と流れの方向に近い北70度西で垂直な節理がみごとである。

 さらに53m上流から122m上流までの間に第8の2m滝、第9の4.3m滝、第10のなめら滝、第11の2m滝が相ついで現われる。

 それから132m上に第12の2m滝、191m上流で左岸に出合谷が、221m上流に第13、107m上流に第14のそれぞれ2m滝があり、160m上流に最後の5m滝がかかっている。このように奥三段峡には高い滝はないが、10m以下の滝が次から次へと現われる。奥三段峡は通過するのに危険が多い上にどちらから入っても、そこに到達するまでに山越えや長い谷をのぼるなど、アプローチの困難さがあり、これが秘境として今日に至っている理由であろう。大きい滝はくも淵、蛇淵、お岩淵とも断層をもっており、その他はほとんど節理が滝ができる原因となっている。

3.地 質

 奥三段峡の地質は、下流側の入口から、ほとんど峡谷の北端に近い出合谷まで花こう斑岩で、出合谷から上流は流紋岩である。

 昭和44年1月10日指定 西中国山地国定公園

 

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